お戒壇巡りは何をする?暗闇が苦手な人の参拝案内

お戒壇巡りは、暗い通路をたどり、本尊との縁を結ぶお参りです。長野市の善光寺では、本尊の下を通る道を進み、途中にある「極楽の錠前」に触れます。

見えない場所を歩くことに不安があるなら、参拝の意味と通路の条件を、入口で分けて確かめられます。同行者と同じように進めるかを、その場で急いで決めなくて済むように準備します。

暗い道の先で、阿弥陀如来と縁を結ぶ

善光寺の公式案内は、本堂の最奥にある通路を、先の見えない暗闇として説明しています。途中の極楽の錠前は本尊と結ばれており、それに触れることで直接の縁を結ぶとされています。

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善光寺の本尊は、中央の阿弥陀如来と両側の観音菩薩・勢至菩薩を、一つの光背の中に表す一光三尊阿弥陀如来です。絶対秘仏としてまつられ、通常、その姿を直接見ることはできません。お戒壇巡りには、この本尊を仰ぐ信仰が背景にあります。

寺院では極楽往生との結びつきも説かれています。その教えに触れるお参りとして、錠前に触れることが大切にされてきました。暗さの強さだけに注目すると、どなたとの縁を結ぶのかが見えにくくなります。

善光寺と元善光寺では、通路の案内が違う

飯田市の元善光寺にも、お戒壇巡りがあります。同寺は、本堂の外陣から履物を履いたまま進め、暗闇の中を手すりに沿って歩くと説明しています。本尊の真下には、独鈷の形をした「開運の錠前」があります。

元善光寺の説明では、仏さまの胎内を巡り、生まれ変わるという意味も示されています。これは同寺が伝える宗教的な意味です。参拝先を調べるときは、名前の似た善光寺の案内と取り違えず、所在地と寺名を見ます。

同じお戒壇巡りという呼び名でも、履物、手すり、入口の造りは一律ではありません。前に別のお寺で経験したことがあっても、今回はどのように進むのかを、現地の説明で確かめます。

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怖さが気になるときは、入る前に聞いておく

暗い場所が苦手な人には、「すぐ終わるから」という同行者の一言だけでは決めにくいことがあります。入口で、通路に段差や階段があるか、手を添える場所はどこか、途中で進めなくなったらどう知らせるかを尋ねられます。

所要時間を聞く場合も、歩いている時間と、列で待つ時間を分けます。混雑した日に前後の人がいる状態と、自分のペースで歩く状態では、感じる負担が違う場合があるためです。

子どもと入る場合は、保護者が一緒に進めることや、年齢に関する案内を確認します。入る直前に初めて真っ暗だと伝えるより、あらかじめ本人にも説明しておくと、参加するかを考えられます。

案内の声が聞こえにくい場合は、明るい場所で順路と合図を説明してもらえるかも相談できます。暗い通路に入ってから、同行者の表情や身ぶりで確かめることは難しくなるためです。

確認したうえで今回は見送ることにしたら、本堂でのお参りやほかの拝観に予定を変えられます。同行者が入る場合は、合流する場所を先に決めておくと、互いに待つ場所を探さずに済みます。

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手元の荷物と、同行者との動きを整える

通路では、手を添えたり錠前に触れたりする場面があります。大きな荷物を持っているなら、持ち込みや預け場所の案内を先に見ます。手荷物をどちらの手で持つかも、現地の進み方を聞いてから整えられます。

暗さを補おうと、自分の判断で携帯電話のライトを点ける前に、光や撮影の扱いを確認します。見えない道を巡ることが参拝の一部になっている場所だからです。困ったときの呼びかけ方を知っておくほうが、その場で急に対応を考えずに済みます。

同行者とは、先に進みすぎず、必要なときは声をかけることを話しておけます。手を引くなどの補助が必要なら、本人が希望する方法を確かめ、寺院側へも相談します。怖がっている人を後ろから急かすと、足元への注意も向けにくくなります。

車いすでの参拝や歩行の補助を考える場合は、本堂に入る道と、お戒壇巡りの道を別々に問い合わせます。善光寺の車いす案内は本堂東側のスロープを示していますが、地下の利用条件まではその記載から判断できません。

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本堂でのお参りと、御開帳も知っておく

善光寺を訪ねる予定に、必ずお戒壇巡りを組み込まなければならないと考える必要はありません。本堂で合掌する時間、お朝事などの法要をお参りする時間を中心に、過ごし方を組み立てられます。

また、御開帳と前立本尊は、お戒壇巡りと別の話です。御開帳でどの像を拝むのか、普段の参拝でどの場所まで進めるのかを知っておくと、旅行案内の言葉を読み分けやすくなります。

参拝後、錠前の意味や阿弥陀如来について疑問が残れば、寺院の説明や法話を聞く機会につなげられます。一度の体験を感想だけで閉じず、誰に向かって手を合わせたのかを、あらためてたどることができます。

よくある質問

お戒壇巡りでは何をするのですか?

善光寺では、本尊の下にある暗い通路を進み、途中の極楽の錠前に触れて、本尊と縁を結びます。通路の造りや作法は寺院ごとに異なります。

暗闇が苦手でも入らなければいけませんか?

不安が強い場合は、入る前に通路の様子や困ったときの対応を尋ね、参加するかを判断できます。本堂でのお参りなど、地下へ進まずにできる参拝も相談できます。

車いすで本堂に入れれば、お戒壇巡りもできますか?

本堂への経路と地下通路への経路は別に確認します。善光寺の車いす案内は本堂東側のスロープを示していますが、それだけでお戒壇巡りも利用できるとは判断できません。

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