訃報を受けたら何て返す?返信・参列可否・避けたい言葉

突然の訃報ほど、言葉に困るものはありません。「何て返せばいいんだろう」「失礼なことを言ってしまったらどうしよう」。その不安のあまり、返信を先延ばしにしてしまう人もいます。

訃報への対応は、完璧である必要はありません。ただ、最低限知っておくと安心できるポイントがいくつかあります。

訃報を受けた直後にすること

やることは三つだけです。順番に片付けていきましょう。

まず、返信する。訃報を受け取ったら、できるだけ早く短い返信を送ります。長い文章を書く必要はありません。考えすぎて返信が遅れるよりも、短くても早い方が相手にとってはありがたいものです。

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次に、参列できるかどうかを判断する。通夜や葬儀の日時と場所を確認し、スケジュールと照らし合わせます。参列できない場合は、その旨を早めに伝えます。

最後に、準備する。参列する場合は服装、香典、数珠の準備。参列できない場合は弔電や御仏前の手配です。

返信の基本文例

LINEやメッセージアプリの場合

近年はLINEで訃報を受け取ることが珍しくありません。LINEで受けた場合はLINEで返して構いません。

短く、丁寧に。これだけで十分です。

「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。何かお手伝いできることがあればお知らせください。」

絵文字やスタンプは使わないでください。既読スルーだけは避けること。返す言葉が見つからなくても、「ご連絡ありがとうございます。心よりお悔やみ申し上げます」の一文で問題ありません。

メールの場合

件名は「お悔やみ申し上げます」や「〇〇様のご逝去に際して」のように簡潔に。本文も長くする必要はありません。

「〇〇様のご逝去を知り、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のお気持ちを思うと言葉もございません。何かお力になれることがあれば、どうぞご遠慮なくお申し付けください。」

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電話の場合

電話は相手の時間を取る手段なので、訃報直後の遺族に長電話をするのは控えた方がよいでしょう。「お悔やみ申し上げます。お忙しいところすみません。お通夜(葬儀)に伺いたいのですが、場所と時間を教えていただけますか」と用件を手短に済ませます。

避けるべき言葉とその理由

重ね言葉

「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」「ますます」「いよいよ」など、繰り返しを連想させる言葉は避けます。不幸が繰り返されることを連想させるためです。

「死」を直接使う表現

「死んだ」「死亡した」の代わりに、「亡くなった」「ご逝去」「旅立たれた」を使います。

善意で言いがちだが避けた方がよい言葉

「天寿を全うされましたね」。高齢の方が亡くなった場合に使いがちですが、遺族にとっては「もっと生きてほしかった」が本音であることが多い。年齢に関係なく、喪失は喪失です。

「早く元気になってください」。悲しみの最中にいる人に回復を急がせる言葉は、善意であっても負担になることがあります。

「きっと天国で安らかに」。宗教的な前提を含む表現は、相手の信仰と合わない場合があります。

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「ご冥福をお祈りします」と浄土真宗

日本のお悔やみ文で最も使われる表現の一つが「ご冥福をお祈りします」です。しかし浄土真宗ではこの表現を使いません

「冥福」の「冥」は「暗い」「冥途」を意味します。冥途とは、死後に暗い道をさまよう状態のこと。浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀仏の本願によって浄土に往生すると考えます。暗い道をさまようという前提自体が、浄土真宗の教義と合わないのです。

故人の宗派がわからない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」を使えば、どの宗派でも問題ありません。

宗派がわかっている場合の浄土真宗向けの表現としては、「安らかなご往生をお慶び申し上げます」や「お念仏の中でお見送りさせていただきます」などがありますが、一般の方が使うには少し堅いかもしれません。迷ったら「お悔やみ申し上げます」で統一するのが無難です。

参列できないときの対応

弔電を送る

弔電は、通夜または葬儀に間に合うように手配します。NTTの「115」や各社のウェブサービスから申し込めます。宛先は喪主宛てにし、届け先は斎場の住所を指定します。

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御仏前を郵送する

現金書留で御仏前(四十九日以前は「御霊前」と書くのが一般的、ただし浄土真宗は最初から「御仏前」)を送ります。中にお悔やみの手紙を一筆添えると丁寧です。

「〇〇様のご逝去を知り、大変驚いております。本来であればお参りに伺うべきところ、やむを得ない事情によりかないませんこと、お許しください。心ばかりですが御仏前をお納めいただければ幸いです。」

後日の弔問

葬儀に参列できなかった場合、四十九日までの間に自宅へ弔問に伺うことができます。訪問前に必ず連絡を入れ、遺族の都合を確認してください。長居は避け、線香をあげて短い時間で失礼するのが基本です。

迷ったら「短く、早く、丁寧に」

訃報への対応で最も大切なのは、完璧な言葉を見つけることとは違います。相手が一人ではないと感じられること。それが伝われば十分です。

言葉が見つからないときは、「言葉が見つかりません」と正直に伝えても構いません。完璧な弔辞より、たどたどしくても真心のこもった一言の方が、遺族の心に届くことがあります。

返信が遅れてしまったとしても、「遅くなりましたが」と一言添えて連絡すれば問題ありません。訃報を無視することだけは避けてください。返事がないことほど、悲しみの中にいる人を孤立させるものはありません。

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よくある質問

「ご冥福をお祈りします」は使ってはいけないのですか?

浄土真宗では「冥福」を使わないのが通例です。浄土真宗の教えでは、亡くなった方は冥途(暗い道)をさまようのではなく、阿弥陀仏の本願によって浄土に往生するとされるため、「冥福を祈る」という表現が教義と合いません。宗派がわからない場合は「心よりお悔やみ申し上げます」が無難です。

訃報をLINEで受けたらLINEで返してもいいですか?

はい、LINEで受け取った場合はLINEで返信して構いません。近年はSNSやメッセージアプリでの訃報連絡が一般的になっています。返信は簡潔に、絵文字やスタンプは避け、丁寧な文面を心がけてください。

葬儀に参列できないときはどうすればいいですか?

弔電を送る、御仏前(または御香典)を現金書留で郵送する、後日改めて弔問に伺う、の三つの方法があります。弔電は通夜か葬儀に間に合うよう手配し、御仏前の郵送にはお悔やみの手紙を同封するのが丁寧です。

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