宗派が違う夫婦も同じお墓に入れる?納骨と法要を分けて相談する

夫は実家の宗派を大切にしていて、妻も子どもの頃からお参りしてきたお寺がある。それでも、亡くなったあとは同じお墓に入りたい。この二つの希望は、相談の出発点として一緒に持てます。

宗派が異なる人を受け入れるお墓はあります。ただ、「宗派不問」という案内だけで、納骨から法事までのすべてが決まるわけではありません。一緒に納められること、どの儀礼で納骨すること、その後どこで法事をすることを分けて見ていきます。

「入れるか」の次に、納骨の儀礼を聞く

佐賀県多久市の専称寺は、永代供養墓「菩提樹陵」の公式Q&Aで、宗派を問わず受け入れる一方、納骨は同寺の浄土宗の儀礼で行うと説明しています。申し込みのために檀家になる必要はないことも、別の項目に示されています。

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この例では、受け入れの宗派条件、納骨の儀礼、檀家になることの三つが分かれています。候補を調べるときも、同じ順序で質問できます。納骨をお願いすることが、自分の所属寺院との関係をどう変えるのかまで、曖昧なままにしなくて済みます。

夫婦で検討するなら、双方がその儀礼での納骨をどう受け止めるかを話します。「一緒なら何でもよい」と先にまとめず、それぞれが大切にしたいことを言葉にしておくと、寺院との相談が具体的になります。

法事の会場には、別の条件がある

埼玉県八潮市の浄土宗・立正寺は、永代供養墓「共生」について、他宗派からも申し込めると案内しています。既に授与された戒名は変更せず、法事や葬儀は各自の宗派で行える一方、その場合は立正寺の施設を利用できないという条件があります。

同寺の住職が回忌法要を勤める場合は、本堂の利用も可能とされています。誰が勤めるかによって、会場の使い方が変わるのです。このように、お墓の管理者と、毎年の法事をお願いする寺院が同じとは限りません。所属寺の僧侶にお願いしたい気持ちがあるなら、納骨先を決定する前に、法事をどこで行うかも合わせて相談します。

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戒名や法名は、今あるものを伝える

どちらかが既に戒名や法名を授かっている場合は、文字と読み方、授与された寺院を控えておきます。呼び名や意味には宗派の違いがあるため、二人分を同じ形式に書き換えてから相談する必要はありません。

立正寺の例のように、授与済みの戒名を変更しないと明示する施設もあります。一方、まだ授かっていない方については、別に条件が設けられていることがあります。「変更しない」という答えを、「名前について何も条件がない」と広げず、自分たちの場合を尋ねます。

位牌や仏壇も整理したいときは、お墓の相談と一度に決着させようとせず、家でのお参りの話として扱うと分かりやすくなります。同じ場所に遺骨を納めることから、仏壇の本尊や日々のお勤めまで自動的に一つに決まるわけではありません。

二人が思い描く「一緒」を確かめる

同じ寺院にそれぞれの区画を持ちたいのか、一つの区画に二人で納まりたいのか。資料を取り寄せる前に、この違いを話しておけます。「同じお墓」の言葉が、夫婦で別の形を指していることも考えられます。

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専称寺の菩提樹陵は、姓が違う人も一緒に入れるとし、納骨を希望する人の名簿を事前に提出するよう案内しています。夫婦だけか、親も含めるかによって必要な条件は変わるので、予定する人を具体的に伝えます。

話し合うときは、まず本人二人の希望を並べ、その後に親族へ伝える順序を考えます。実家のお墓を誰が守るかという問題が残っているなら、それは新しいお墓への希望と併せて、関係する家族とも相談する項目です。

見学では、同じ質問を二人で聞く

候補を比べる際には、資料の宗派欄だけでなく、自分たちの予定に当てはめて説明を受けます。納骨堂とお墓の違いを考えるときも、建物の形式に加えて、次の内容を書き留められます。

  • 二人を同じ区画に登録できるか。後から一人を追加する場合はどうなるか。
  • 納骨時の儀礼と、その後の個別の法要を誰が勤めるか。
  • 別の寺院の僧侶に依頼するとき、使える場所はどこか。
  • 檀家への加入、戒名や法名、連絡を引き継ぐ人について何が必要か。

一人だけで見学した場合は、説明を受けた内容を相手に渡し、分からなかった点をそのまま残します。「大丈夫と言われた」だけだと、何についての回答だったのかが後から分からなくなるためです。

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費用を提示されたときも、納骨、管理、法要など、どこまで含む説明なのかを見ます。夫婦二人分の総額を考えるには、一人分の表示を二倍するだけでは足りない場合があります。実際の人数と希望する形で、書面の内訳を受け取ります。

残る人が困らないよう、決まった内容を残す

夫婦のどちらかが先に亡くなった場合、もう一人が手続きをすることになります。二人で理解したつもりの内容も、連絡先や申込書の置き場所までまとめておくと、確認し直しやすくなります。

永代供養を選ぶ場合は、個別に安置する期間、その後の納骨の形、寺院からの連絡を誰が受けるかを見ます。お墓を継ぐ人が不要という条件と、家族への連絡が一切不要という話は分けておけます。

残すメモには、施設名だけでなく、法事をお願いしたい寺院と、二人が話し合った希望も添えられます。宗派の違いを家族が初めて知るのが手続きの日にならないよう、生前に説明できる範囲から共有していきます。

よくある質問

宗派が違う夫婦は、一緒のお墓に入れませんか?

異なる宗派の方を受け入れる寺院墓地や納骨施設があります。夫婦で同じ場所に納められるか、誰を登録できるか、納骨時の儀礼は何かを、候補の施設へ具体的に尋ねます。

宗派不問なら、好きな宗派の法事をそのお寺でできますか?

そうとは限りません。納骨を受け入れる条件と、寺院施設で行う法事の条件は別です。自分たちの宗派の僧侶を招く場合は、会場の利用条件も確認します。

同じお墓に入るために戒名を変える必要がありますか?

施設の条件によります。既に授与された戒名は変更しないと明示する寺院もあります。二人それぞれの戒名や法名、所属寺院との関係を伝え、改めて何が必要なのかを確かめます。

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