誤情報をシェアしてしまったら。訂正を届けるためにできること

家族のグループに送った注意喚起が、古い出来事だった。SNSで紹介した話に、事実と違う箇所が見つかった。知らせた時は役に立つと思っていても、間違いが分かった途端、画面を閉じたくなることがあります。

恥ずかしさはすぐには消えません。それでも、自分が送った相手には、自分から続きの情報を届けられます。「悪気はなかった」と説明する前に、相手が何を信じたままになっているかを考えると、訂正の内容が具体的になります。

何が違っていたのかを、短く確かめる

まず、その情報の追加の共有を止めます。そのうえで、誤りだという指摘も確かめます。新しく来た投稿をそのまま信じて、今度は反対の断言を広めると、訂正したつもりで別の混乱を作ってしまいます。

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総務省のニセ・誤情報についての教材第2版は、発信元や時期、専門性、他の情報、画像の出所などを確認する視点を示しています。知人から届いたことだけでは確かさは決まらず、分からなければ拡散しないことも勧めています。

自分の投稿では、どこが問題だったでしょうか。日付が違うのか、別の場所の写真なのか、発表されていない内容を確定事項として書いたのか。「全部うそでした」と一括りにするより、取り消す箇所を指せるようにします。まだ分からない部分は、分からないまま残してかまいません。

「知らない」と言えることも、言葉を清める

『瑜伽師地論』第四十三巻の四摂事を説く箇所には、愛語の一つとして、四浄語をよりどころに八聖語を起こす教えがあります。四浄語とは、嘘、仲を裂く言葉、荒い言葉、むなしい言葉を離れること。愛語は、聞き手に心地よいことだけを話す態度には収まりません。

八聖語では、見たことを見たと言い、聞いたことを聞いたと言い、知ったことを知ったと言うとともに、見ていないこと、聞いていないこと、知らないことも、そのとおりに言うと説かれます。論書全体では、人を善へ導く菩薩の言葉として位置づけられています。

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ネットで見つけた話について、自分が確かに言えるのは「その投稿を読んだ」までかもしれません。それを「現場で起きた事実を知っている」と言い換えていないか。八聖語を日常に受け止める時には、この隔たりを見直せます。分からないと認めることは、言葉に責任を持つための大切な部分です。

知らずに誤った情報を送ったことと、事実でないと知りながら相手をだますことは、同じ意図ではありません。ただ、誤りに気づいた後にも「本当かもしれないから」と断言を残せば、今度は知っている不確かさを隠すことになります。最初の意図を説明することに加えて、今の言葉を直す余地があります。

訂正は、元の読者へ届く場所に

グループ内で送ったなら、そのグループで知らせる。個別の会話で紹介したなら、相手へ伝える。公開投稿なら、元の投稿との関係が分かる形で訂正を出すことを考えます。削除は拡散を減らすために役立ちますが、それだけでは、すでに読んだ人の理解までは変えられません。

たとえば、地域の催しの日付を間違えて送った場合は、「先ほど土曜日と送りましたが、主催者の案内では日曜日でした。誤った日付を伝えてすみません。こちらが案内です」と伝えられます。何を直すか、確認できた内容、その根拠が続いていれば、相手は自分の予定も修正できます。

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「お騒がせしました」だけでは、どの情報を取り消したのか分からないことがあります。逆に、恥ずかしかった気持ちを長く説明すると、相手が必要な訂正を探すことになります。謝罪と訂正を短く書き、すでに転送した人には、先の相手にも修正を伝えてほしいと頼めます。

ただし、誤って名指しされた人の氏名や写真まで、訂正のために再び載せる必要はありません。元の読者が何についての訂正かを識別できる範囲で説明し、余分な露出を増やさないようにします。訂正後に攻撃が続く場合は、ネット上の誹謗中傷への対応を別に考え、訂正の責任と攻撃を受け続けることを混ぜずに扱えます。

次に送る時、どこで手を止めるか

訂正を出しても、全員が読んだかどうかは確かめきれません。家族など連絡できる相手には確認できても、知らない人が保存した画像まで追い続けるのは難しいものです。届かない可能性があるから何もしない、という結論にせず、自分が送った場所から手をつけます。

その後で、なぜ急いで送ったのかを振り返れます。誰かを守りたかったのか、腹が立ったのか、詳しい人だと思われたかったのか。気持ちの名前を見つけたら、「怒った時の投稿は一度下書きに置く」「見出しだけでは送らない」など、自分が止まれる場面を一つ決めます。

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子どもと情報をやり取りする家庭なら、大人自身の訂正も話せます。「正しいと思って送ったけれど、確認が足りなかった」と実際の経緯を伝える。生成AIを使った宿題について話す時と同じく、間違いを隠さず説明する姿を、普段の会話の中に置けます。

訂正の一文は、過去の投稿をなかったことにはしません。それでも、その一文を受け取って、転送をやめたり、予定を変えたりできる人がいます。まだ直せる言葉があるなら、そこへ戻って書き直すことができます。

よくある質問

誤った投稿は、削除するだけでよいのでしょうか?

削除で拡散を抑えることはできますが、すでに読んだ人には訂正が伝わらない場合があります。個人情報などを再掲しないよう気をつけながら、何を取り消すのかを元の読者に知らせます。個別に送った相手には、その会話の中で伝える方法もあります。

まだ誤りと断定できない時は、どう伝えればよいですか?

確認できていない範囲を、そのまま説明します。「正しい情報として送りましたが、根拠を確認できていません。転送を控えてください」など、自分が分かっていること以上を言わず、追加の拡散を止める伝え方ができます。

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