清水寺の青龍会:開催日と行道の道順、観音さまを迎える意味

清水坂の先を、長い青龍と色鮮やかな装束の一行が進む。清水寺の「青龍会(せいりゅうえ)」は、境内から門前町へと続く観音さまへの祈りの行事です。初めて訪れるなら、龍の姿とともに、出発場所や掛け声にも目を向けてみると、行列の意味がつかめます。

現行の開催日は毎年3月15日、4月3日、10月15日。行道は14時頃から15時30分頃、奥の院から始まります。日程と順路は、清水寺の日本語公式案内で確かめられます。

開催日を旅の予定に入れるとき

青龍会は、春の2日と秋の1日に行われます。たとえば秋のお参りを考えるなら、公式案内にある日は10月15日です。古い旅行記事に載った日付を使う前に、現在の行事ページを開いて照らし合わせると確実です。

広告

14時頃という時刻は行道の開始の目安で、門前町に龍が着く時刻を表すものではありません。門前町で待つ予定なら、境内からそこまで一行が進んでくる時間も含めて考えます。午後に別の予約を入れる場合も、15時30分頃という案内に移動時間を加え、余裕を残しておくと過ごしやすくなります。

来山日が近づいたら、公式のお知らせも一緒に見ると、当日の変更を追いやすくなります。

奥の院から門前町へ、最後は本堂へ

公式に示されている順路は、奥の院 → 音羽の瀧 → 西門 → 門前町 → 仁王門 → 本堂です。出発と最後の地点を区別しておくと、「本堂で待っていたのに出発が見られなかった」という行き違いを避けやすくなります。

境内図では、本堂が7番、奥の院が9番、音羽の瀧が10番。奥の院は音羽の瀧の上方にあり、本堂とは別の建物です。まずこの三つの位置を見てから西門と仁王門を探すと、順路を境内の風景に重ねられます。

行列をすべての地点で追いかけるには移動も重なります。坂や段差が気になる場合は、一か所で見守る予定にすると無理を減らせます。車椅子での参拝には、境内図のページにある専用の案内図も参考になります。実際に待てる場所は、その日の誘導に沿って選びます。

広告

なぜ清水寺に青龍が現れるのか

清水寺には、観音さまの化身である龍が、夜ごと音羽の瀧へ水を飲みに来るという伝承があります。行列の青龍は、その寺伝に結びついた姿です。観音菩薩への信仰が、寺の水や門前町の風景と重なっています。

奥の院の南脇堂に祀られる夜叉神も、この行事と関係します。寺の案内では、青龍の地と御本尊を守り、悪縁を断って良縁を結ぶ神として信仰されてきたと説明されています。青龍会では夜叉神による観音加持も行われ、人々の幸福が祈られます。

「南無観音」という声が聞こえるのは、観音さまに帰依する心を言葉にしているためです。地域の無事や除災を願いながら、寺と門前の人々が同じ行道に向き合う。青龍の通る道そのものが、祈りの場になります。

法螺貝と装束を見ると、一行の役割がわかる

青龍だけに目が向きますが、清水寺門前会の紹介には、行道を支える役も載っています。先ぶれの法螺貝を吹くのが転法衆(てんぽうしゅう)。龍杖を持ち、儀式を指揮するのが会奉行(えぶぎょう)です。音が先に届き、それに続いて一行が進んでくる場面にも、それぞれの役割があります。

広告

青龍を捧げる人々は龍衆(りゅうしゅう)と呼ばれます。長さ18メートルの姿を支える人の動きと、龍を守護する四天王の装束を見比べると、長い行列の構成が少しずつ見えてきます。

青龍と装束のデザインを奉納したのはワダエミ。制作には京都の伝統工芸の職人たちも協力しています。龍の動きだけでなく、衣の色や形に目を留める楽しみもあります。

当日は、お参りと行道を見る時間を分けて

行列を待つ時間とは別に、御本尊へお参りする時間も取っておくと、慌ただしさが減ります。御朱印を希望する場合は、授与所の当日の案内に沿って予定を組むとよいでしょう。行道の時刻だけを目安にすると、お参りや受付の時間を取りにくくなることがあります。

写真を撮るときには、龍を追いながら後ろへ下がらず、いったん立ち位置を決めるほうが周囲も見渡せます。同行者と離れたときの待ち合わせ場所も、行列の通り道を避けて先に決めておくと安心です。

門前町で聞く法螺貝の音も、奥の院で迎える出発の時も、同じ行道の一場面です。自分が落ち着いて立ち会える場所から、観音さまを迎える人々の祈りを見守れます。

広告

よくある質問

清水寺の青龍会はいつ開催されますか?

清水寺の現行の案内では、毎年3月15日、4月3日、10月15日です。行道は14時頃から15時30分頃とされています。来山前には公式の行事案内とお知らせをあわせて確認すると、変更の有無も確かめられます。

青龍会の行列はどこから出発しますか?

出発は奥の院です。公式の道順は、奥の院、音羽の瀧、西門、門前町、仁王門、本堂の順です。本堂は最後の地点なので、出発時を見たい場合は奥の院の位置を境内図で確かめておくと迷いにくくなります。

青龍会では何を祈るのですか?

観音さまの化身とされる青龍を迎え、地域の守護と災いを除くことを祈願します。人々が南無観音と唱和するのも、この観音信仰に結びついています。祈願の内容として受け止められているもので、個人の願いが必ずかなうという約束ではありません。

記事をシェアして、功徳を積みましょう